夜明けを探して

うつ病、社交不安障害を抱える25歳。

わたしはうつ病

わたしは現在うつ病で、休職している身である。肩身の狭い立場だ。きっと健康な人にはピンとこないだろうが、社会から弾き出されている感覚が四六時中つきまとう。

例えば朝のニュース番組。

「今日は厚手のコートが必要になるでしょう」「傘を忘れずに持って行ってください」お天気お姉さんが見ているひとに優しくアドバイスをくれる。しかし、その言葉はわたしに向けられていない。なぜなら毎日家にいるからである。お天気お姉さんから発せられたその言葉の対象の中に入っていないのである。そしてそれがどんなに苦しいことか。テレビをつけるたび、自分が社会という枠からはみ出た者だということを何度も認識させられるのである。

もちろん作り手側にそんな意図は無い。わたしが勝手にそう感じているだけである。

 

わたしが社会から初めてあぶれたのは、高校生の時。まるで宗教のような部活をきっかけとして不登校になった。その後社会復帰したり、病状が悪化したり、紆余曲折を経て今に至る。

普通の生活を送るためにわたしは死にものぐるいで頑張ったが、今のところ報われたとは思えない。100頑張っても10くらいのご褒美しかもらえないのだ。

 

神様がいるのだとしたら、わたしは気まぐれでいじめられているのだろう、そう思い込みたくなってしまうほど、この病は、しんどい。偏見に苛まれ、理解されることも少ない。脳の病気だと解明されたそうだがそれが一般的に認識されているわけではなく、調子の良い時に頑張って遊びに出かけるととやかく言われ、運が悪いと怠けていると言われてしまう。

しかし、うつ病は致死率が高く、保険に入るのが難しくなるほどの重い病だ。末期ガンに近い扱いになるらしい。心のガンである。

ガンと闘う人が遊びに出かけても小言を言われることはほとんどないだろうし、ましてや怠けているなどと言われることはないだろう。

 

わたしたちの脳の影響でできた、心のガン。その闘病生活は孤独である。

 

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